こどもふるさと便

JAあさひかわ 営農企画部米穀農産課課長 上原由大さん

JAあさひかわ 営農企画部米穀農産課課長 上原由大さん

経済的困難を抱える家庭のこどもたちに、地域の農産物を届けたい。 そんな想いから生まれた「こどもふるさと便」プロジェクト。 JAあさひかわは、旭川市と連携し、このプロジェクトに参画しながら、お米を通じてこども支援と農業振興の両立を目指しています。今回は、プロジェクトに関わるJAあさひかわ営農企画部米穀農産課の上原さんに、組織としての思い、生産現場の課題、そして今後の展望についてお話を伺いました。

「営農指導から販売まで」——JAあさひかわ営農企画部米穀農産課の担う役割

ーまず、営農企画部米穀農産課の業務についてお聞かせください。

私たち営農企画部米穀農産課では、主に営農指導、お米の集荷、販売に至るまでの業務全般を担当しています。

ー生産者や流通の役割、お米に関する技術面での取り組みについて教えてください。

単にお米を作るだけでなく、消費者の多様なニーズに応えられるよう、付加価値のある栽培や取り組みに積極的に対応する産地づくりを目指しています。

「農業に興味を持つこどもを増やしたい」という想い

ー農業とこども支援の接点について、どのような課題を感じていますか?

農業は人の暮らし、食べていくことに欠かせない産業ですが、農業に興味を持つこどもや農家になりたい、というこどもは少なくなっていると感じています。だからこそ、未来の“食”を支える視点から、こどもたちに農業の魅力を知ってもらう機会はとても大切だと思っていますし、そのきっかけになると良いなと感じています。

「地域に貢献する責任」——JAとしての使命

ーJAとして、地域への貢献についての思いをお聞かせください。

消費者からすると昨今気がかりなのは、やはり米価の高騰だと考えています。そういった消費者の不安に対し、美味しくて安全な農産物を安定して届ける責任を強く感じていますし、JAなくして農業や農作物は守れないとも思っています。特に米価が高騰している今こそ、私たちがその責任を果たし、消費者や地域の方々に貢献したいと考えています。

「こどもという言葉が背中を押した」——プロジェクト参画の決め手

ーこどもふるさと便に参画した決め手を教えていただけますでしょうか。

正直、お米の出荷余力はありませんでしたが、「こどもたちのために」という言葉が心に刺さり、取り組みを決断しました。こどもたちを支援する名目がなく、単純なふるさと納税のみの取り組みだったら参画していなかったと思います。

ー進めるにあたって、懸念はありましたか?

最初は出荷量を含め、数字の予測が立てづらいことには不安がありました。JAは収穫したお米の約9割をホクレンに出荷し、残りを直売に回しているため、基本的に在庫を持ちません。農家の所得を最大限確保することが第一ですので、数量が不明確な取引には難しさがあります。ただ、そのあたりの難しさを踏まえてもこどもたちに貢献できるならという気持ちが、今回の出荷を後押ししました。

ーまた、取組後、生産者の皆さんの反応はいかがですか?

今年は生産者の皆さん向けに、この取り組みの説明の場を設けました。こどもの貧困の現状に驚いたという声や、こどもの支援に自分のお米が使われ、おいしいと言ってもらえることがとても嬉しいという声をいただきました。説明後には参加者からたくさんの質問をいただき、生産者の皆さんにも関心を持っていただいている取り組みであることが分かりました。

全国のこどもたちに届けることの意義

ー全国のこどもたちに旭川のお米を届けることについて、どう感じられていますか?

JAあさひかわを通じて地域で育てたお米が、遠く離れた旭川以外のこどもたちの食卓に届くことは意義があり、とても嬉しく思います。

ーこの取り組みが、生産者のやりがいにつながると感じますか?

そうですね。こども食堂などに自分たちのお米が届き、「おいしい」と言ってもらえることは、生産者にとって大きなやりがいと誇りになると思います。

目指すは“日本一の米どころ”旭川

ー今後この取り組みが広がっていったとき、どんな未来を描いていますか?

一人でも多くのこどもたちの食卓にお米が届くことは、大きなやりがいです。また、将来的には「米といえば旭川」と言ってもらえるような、日本一の米どころを目指したいです。

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